TOP >> 2018 Monthly Meeting >> 6/9の研究会Last updated on May 12, 2018
 
■■ 2018-2019 JACET Kanto Monthly Meeting ■■

英語4技能試験に求められる語彙知識と語彙学習法

発表概要 英語4技能を測るテストが主流となりつつありますが、現在広く行われている「英単語のスペルと意味のみを暗記する」という語彙学習法では、スピーキングやライティングに対応することはできません。英語でアウトプットし自己表現するためには、従来型の語彙知識では不十分で、「英語を使う」ための語彙知識が必要となります。英語を聞いたり読んだりするために必要な語彙(理解語彙)の習得から、話したり書いたりするために必要な語彙(発表語彙)の習得への転換が必要なのです。本講義では、まず日本の英語教育の現状と今後の方向性について言及し、学習者が本来習得すべき語彙知識についてその詳細を述べます。そして応用言語学の観点から、英語4技能試験に対応できる語彙学習法を具体例を交えながら紹介します。
発表者略歴 萓 忠義:学習院女子大学、国際文化交流学部教授。上智大学で言語学修士号を取得し、米国北アリゾナ大学で応用言語学博士号を取得。語彙習得やコーパス言語学を専門とし、英語4技能に対応するための語彙集を数多く出版。