TOP >> 2015 Monthly Meeting >> 11/14の研究会Last updated on October 10, 2015
 
■■ 2015-2016 JACET Kanto Monthly Meeting ■■

夜間定時制高校生にとっての英語学習の意味:事例研究を通した検討の試み

発表概要 夜間定時制高校には、近年、勤労青少年だけでなく、不登校経験者、ニューカマー(志水&清水, 2001)など様々な入学動機を持つ生徒が増加し、また、日本の子どもの貧困問題も深刻化する中(阿部, 2008; 2014)、子どもたちへの学習機会確保の重要性は更に増している。そのような状況で夜間定時制高校に通う生徒たちにとっての英語学習の意味は何なのであろうか。本発表では、まず日本における英語学習の意味に関する研究を概観し、新たな視点の必要性を提起する。次に発表者が今年9月に開始したばかりの都内夜間定時制高校での現地調査の概要と参与観察からのデータの一部を示し、非常に限定的ではあるが、夜間定時制高校に通う生徒たちにとっての英語学習の意味に関して一考察を提示する。
発表者略歴 田中祥子:東京大学大学院生
1999年トロント大学オンタリオ教育研究所第二言語教育学修士課程修了。2014年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、同研究科博士後期課程所属。関西圏での私立中学教員を経て、現在は関東圏の大学にて非常勤英語講師として勤務。